思わず微笑を誘われる、ネギ坊主のようなとんがり頭がトレードマーク。今年紫綬褒章を受章、芸歴50周年を迎えた春風亭小朝の独演会が9月20日(日)13時から兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール(西宮北口)で開かれる。
五代目春風亭柳朝に入門して10年後の1980年、36人抜きで真打に昇進。落語界初の日本武道館での独演会、笑福亭鶴瓶や立川志の輔らとの「六人の会」結成など、常に落語界の第一線を走り続けてきた春風亭小朝。近年では文豪・菊池寛の作品を落語にして口演する会や新橋演舞場での定期的な独演会で新境地を開き、俳優としてもNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にまもなく登場し「篤姫」「軍師官兵衛」に続き三度目の出演を果たすなど、その活動は常に注目を集めている。
そんな小朝から芸術文化センターでの独演会に向けたメッセージが届いた。
「当初は紫綬褒章受章記念公演として賑やかに開催する予定でしたが、途中で中止が検討される事態に。ところが、こういう時だからこそ落語をという常連の皆様の後押しのおかげで実施の運びとなりました。当日は徹底したソーシャルディスタンス独演会となります。特別ゲストとして篠笛ジャズの第一人者をお招き致しますので、落語はもちろん、オシャレな音楽もお楽しみ頂ける会になると思います。ぜひ、ゆったりとした空間で日常のストレスを解消して下さいませ」
落語会のお約束通り、演目は当日のお楽しみ。ゲストの笛吹かなは篠笛だけでなく、フルート、オカリナ、リコーダーなど、様々なエアーリード楽器を操るマルチフルート奏者。即興演奏を得意とし、台湾、タイ、マレーシア、カナダなど、海外での演奏も多い。小朝門下からは春風亭ぴっかり☆が出演する。
全席指定4000円。
問い合わせは℡0798・68・0255、芸術文化センターチケットオフィスへ。